宿泊したホテルの前で(名和君の帰国時に撮影)
2010. 06.07

『夕食は自炊で』

ホテルの朝食は毎日同じ

私達の宿泊しているホテルは、美術館まで歩いて10分。途中にスーパーがあり、かなり便利。もう一つこのホテルの良いところは、近代的なホテルではなく天井が高く、エアコンがない事。必然的に昼間は天井まである窓を開放して涼しくするようになる。この様子から「これならテラスでガスコンロが使えるのでは・・」という考えが私の頭に浮かんだのだった。

朝食には、コーヒーとオレンジジュース、クロワッサンとフランスパン、そして小さなチーズが出てくる。毎日変わらないメニューである。慣れるとそれなりに美味しいのだが、日が経つにつれてどうしてもご飯が食べたくなってくる。

初日、美術館からの帰り道、アジアの食材を売っている店を見つけていた。それを思い出したいわきチームは、全員ですぐ自炊することを決定。一人50ユーロ(約5,000円)を出して、卓上コンロ・フライパン・炊飯器・包丁・茶碗・皿などの道具を買いそろえた。

ホテルの小さなテラスで
ステーキを焼く

調理は二人ずつ交替で担当することにし、調理担当者はメニューを決め食材を買い調理することまでが仕事と決めた。最初に藤田君が作ったカレーの美味さに、3合の炊飯器ではご飯の量が足りず、8合炊きの炊飯器を更に購入したのだった。かわるがわる調理したメニューは、ソーメン・ラーメン・すき焼き・野菜炒め・餃子そしてステーキ等。担当が替わっても工夫して調理したおかずはどれもすばらしく、午後5時に美術館の仕事が終わる頃には夕食の楽しみが始まるようになった。食材とビールやワインなどの飲み物を買ってホテルに戻る。コーラよりワインが安くて驚いた。そのワインを飲みながら調理した夕食に満足し、午後9時半位まで暗くならない南フランスの夕方を楽しむ。こんな楽しみ方ができたのも我々の個性に合ったホテルに泊まれたからであった。