「いわきからの贈り物」組み立て日記・・・・・・・・・志賀忠重
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■2009・11・17(火)・・・作業4日目  「『いわきからの贈り物』は蔡さんとの友情の証」


全員で朝の体操をする 蔡さんも飛び入りで参加 
 前日のように朝礼をし、朝の体操をしているとそこへ蔡さんがやって来た。当たり前のように蔡さんも一緒に体操をし始めた。菅野さんがすかさず「蔡さん、足が良く伸びていませんよ!」と声をかける。全員笑いの渦。朝からこんな感じで作業が始められると、順調に進まないわけがない。

  美術館女性スタッフの1人がいつも我々の作業を見たり、写真を撮ったりしていた。私は、彼らが何を感じているのかを知りたくなり、名和君にビデオカメラをまわしてもらい、・(セン)さんの通訳でインタビューを始めた。

 名前や家族のことを聞いてリラックスしたら、いよいよ本題に入る。 「日本のいわきチームに対するイメージはどうですか?」と質問する。彼女は「日本人はもっと真面目で、厳しいのかと思っていた。みんながこんなに楽しく作業を進めていることが、興味深かった。」 「この船の引き上げ費用はどのくらいかかって、誰が払ったと思いますか?」質問してみると「蔡さんが払ったのでしょう」と当然のように答える。


 美術館スタッフへのインタビュー

 ほとんどの人がそう思っているかもしれないということを知り、ちょっと残念な気持ちがする。  蔡さんから「『いわきからの贈り物』という作品を作りたいので、私にくれませんか?という話がでたので、この船は我々いわきチームが掘り起こし、費用の百数十万円を全員で負担し蔡さんに無料で友情の証として贈ったものです」と教えると、彼女は驚いた様子だった。
 このような説明をしながら、いわきチームは全員が決して豊かではないのに、全員公平に金額を負担して贈ったことは、凄いことなんだなと改めて「いわきからの贈り物」の意味を再認識した。
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