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From The Pan-Pacific
Project 
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いわき地平線プロジェクト
神白の砂浜から引き上げられた廃船は小名浜海陸運送の倉庫に運び込まれる。骨組みだけを残し、厚さ5cm以上もある板をはずしていく作業が始まる。大ハンマーやパールを振るう日が続いた。ハンマーでどうしてもはずれない所はチェーンソーで切り取ってゆく。

蔡さんと実行会メンバー以外にも毎日いろいろな人が交替で手伝いに来てくれた。手のひらは豆だらけで、夕方作業を終える頃はもうぐったりである。

こんな中でも出来るだけ楽しくなるように、食事係にお願いして昼食や3時のお茶を皆で囲んだ。最も寒い季節であった。あつあつの豚汁や咽を潤す甘酒の温もりは心をなごませ、良い時間を過ごしていると実感させるものだった。
 
蔡さんの奥さんの呉さんがつくってくれた水餃子の味は今も忘れられない。楽しいことがあるから頑張れる、それを皆と共有できるから長続きするのだ。