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蔡氏へのインタビュー |
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元々自分の故郷には爆竹作る人が多くて、近所の友だちね、小学校時代の友だち、学校終わったら家に帰ると・・・大体生活大変ですから、貧しい・・・爆竹作るですよ。
爆竹作ることで家の生活良くなるため。そういうこともあって火薬手に入りやすかったですよ。もうひとつ、火薬そのものはうちの町ではメッセージ的なものです。つまり、例えば人が生まれても結婚しても死んでも爆竹使うです。例えば近所の人が妊娠してね、お腹大きい見えるでしょ。爆竹聞こえるとその爆竹の激しさで男の子生まれるか女の子生まれるか分かるですよ。私生まれたときすごい火薬しました。火薬は手に入りやすいことと、火薬そのものはメッセージ性強いことよく分かったですよ、小さいときから。
あとうちの故郷、福建省ですから台湾の金門島が近くて、時々戦争みたいに大砲したり向こうの飛行機来たりね。火薬は戦争と平和であること、自分にとっては近かったですよ。
それで現代美術作家として仕事し始めたら、何素材使ってより自分なりの気持ち表現できるか。いろんなアーティストが水を使ったり火を使ったり、いろんな道具使ったり、皆チャレンジ。私も最初は花火を使った。
火薬手に入りやすかった。火薬そのものはメッセージ性が強いものですから。当然すぐ手に入っちゃった。使おうとしたです。だから最初花火使ってキャンバスにバンバン絵を作り始めたです。そしてだんだん大きくなった。 |
火薬画制作風景 |
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火薬画制作風景
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火薬の魅力は偶然性とコントロールしにくいこと。爆発のエネルギーは原始的な力でありながら、すごく生理的、人間の体に近く来るものです。だから危険性を感じながら、緊張感を感じながら、開放する興奮と、あるいはエネルギーの美しさ、解放するもの。
おそらくアーティストだけで表現することの魅力・・・(不明瞭)・・・そして見る人も一緒ですね。どの国でも白人でも黒人でもアジア人でも、爆発の瞬間・・・私はセレモニーの中で花火を使ってますから、コンセプトある花火ね。それを見るときの感動は人種を超えて共鳴するですね。 |
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火薬は戦争でよく使いますね。最初火薬は火の薬として開発された。錬金術で。しかしだんだん人間を殺す、戦争に使われるようになってイメージ大きくなって破壊的になった。でも花火など私の作品は逆に平和を感じますね。
もう一つは火薬の持つ原始的なエネルギーは宇宙や自然のパワーにつながる。火薬の爆発の混沌とした時間と空間の巨大さを爆発の一瞬は、時間も空間も曖昧にして、人間が宇宙と対話できる気がします。
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